今回のベトナム豆知識講座は番外編、ベトナムの祝日を取り上げます。
先週末ベトナムはフンヴォン記念日という祝日でした。
何の日だろう・・・(@_@)
そんな時はタムタム(当店のベトナム人女性スタッフ)に聞いてみよう!!
フンヴォン記念日
タムタム(以下タ):みなさんこんにちは。タムタムです。
今回はベトナムの祝日です。
ベトナムにはフンヴォン記念日という祝日があります。
店長(以下店):フンヴォン記念日?どんな記念日なの!?
タ:フンヴォンとは、紀元前にベトナムを統一したとされる伝説の王のことです。
この王の命日とされるのがフンヴォン記念日です。
ベトナム語でHung Vuong と書きます。
Hungは“勇敢な”という意味、Vuongは“王様”という意味です。
フンヴォン王朝は18代続いたと言われています。
長い間ベトナムの平和と発展がゆだねられていました。
店:なるほど。古代の王様なんだね。紀元前ってだいぶ昔だ~\(◎o◎)/
タ:2007年からこのフンヴォン記念日は国民の祝日となりました。
旧暦の3月10日と定められています。
店:これも以前に紹介した“テト”の様に旧暦で定められているんだね。
ということは、毎年日付が変わるんだね。
タ:はい。そうです。今年(2017年)は4月6日になります。
毎年Phu Tho(フートー)省のNghia Linh(ギアリン)山にある
フンヴォン神社の遺跡で、盛大な式典が行われています。
フートー省は、ベトナム北部の省です。首都ハノイから北西85キロほどの場所です。
店:なるほど。どんな式典が行われるんだろう??
タ:式典は数日かけて行われますが、旧暦の3月10日が一番重要な日と考えられています。
まず、ギアリン山のふもとから駕籠(かご)を担いだ行列が登り始めます。
登る間に様々な寺社をめぐり、最後に頂上の神社に到着します。
参拝者たちはそこで先祖に祈りを捧げ、焼香します。
店:わー、すごいきらびやかな行列だね!
タ:式典の間、たくさんの行事が催されます。
フンヴォンにちなんだ写真や絵、資料、工芸品などの展覧会や、
この写真の様にXoan (ソアン)singingと呼ばれる民謡が披露されたりします。
店:へー。伝統的な民謡みたいだね。
タ:はい。近年このXoan singingの歌い手が減ってきており、
ユネスコに緊急に保護すべき無形文化遺産と認定されました。
店:なるほど。歌い手さんの高齢化や継承者の不足が原因なのかもね。
日本の伝統芸能の様に守られていけばいいね。
タ:他にも、昔ながらのゲームで遊んだり、フートー省の素晴らしい景色を
楽しんだりします。
実は、この一連のフンヴォン記念日の式典は、2013年にユネスコの無形文化財に認定されました。
店:すごい!式典というより、もうフートー省を挙げた一大イベントだね(^-^)
タ:昨年(2016年)のフンヴォン記念日は、4月16日でしたので、
ベトナムでは4月16日~18日の3連休でした。
フートー省の式典に訪れた人はおよそ700万人とのことです。
店:700万人!?うわー確かにすごい人だ!
タ:ベトナムでは、国民の祝日は9日しかありません。
その貴重な祝日をみんな楽しんでいるのです。
店:ベトナムは祝日が9日しかないんだ(+_+)
日本の祝日は昨年(2016年)から制定された山の日を加えたら16日。
一週間分も違うね。日本の祝日バンザイ!(笑)(●^o^●)